膝が痛くて階段が上れない場合の原因
「膝が痛くて階段の上り下りができない」場合、原因は階段の上り下り時に力のかかる筋肉が痛んでいる状態です。
《膝が痛くて階段が上れない方の痛んでいる部分を確認した状態》
押圧するとどの筋肉が痛んでいるかよくわかります。多くは「内側広筋」「外側広筋」と言った、膝から太腿に伸びている筋肉が痛んでいるのがほとんどです。膝にしっかり力が入らないために、不安を感じるようになります。
膝が痛くて階段が上れない場合の解決方法はコチラです。
「内側広筋」と「外側広筋」は膝を支えるの大切な筋肉
私たちは日常生活で当たり前に歩いたり立ったりしていますが、その当たり前を支えているのは下半身の筋肉です。その下半身の中で目に見えるもっとも大きな筋肉が太ももにある大腿四頭筋(だいたいしとうきん)と呼ばれる筋肉です。
この大腿四頭筋は大腿直筋(だいたいちょっきん)、中間広筋(ちゅうかんこうきん)、内側広筋(ないそくこうきん)、外側広筋(がいそくこうきん)の4つの筋肉で構成されています。
その中でも歩くとき、走るとき、階段の上り下りの時などに膝を支えている筋肉が、太ももの内側にある「内側広筋」と、太ももの外側にある「外側広筋」と呼ばれる筋肉なのです。
階段の上り下りで膝が痛いという人で多いケース
階段の上り下りで膝が痛いと訴える人の話を聞いていると多くの人が「変形性膝関節症(へんけいせいひざかんせつしょう)」と診断された。「軟骨がすり減っている」「老化が原因」と言われた。といって来院されます。
たしかに、膝を内側から引っ張る「内側広筋」と、外側に引っ張る「外側広筋」のバランスが崩れると、筋力が強い方に膝が引っ張られ片方の軟骨に体重がかかるので、膝の軟骨がすり減り「変形性膝関節症(へんけいせいひざかんせつしょう)」など、膝に異常が発生することはあります。他にも、日本人の女性に多くみられるO脚も軟骨に負荷をかける原因になります。
ですが、骨や軟骨に神経は通っていないので軟骨がすり減ったからと言って膝に痛みが出るというのは医学的にはおかしいのです。
「変形性膝関節症」で膝が痛むのは軟骨がすり減って骨同士がこすれることが原因ではなく、削れた骨や軟骨が膝を覆っている「関節包(かんせつほう)」の内側にある「滑膜(かつまく)」が炎症を起こして膝に痛みが発生するというのが正しい認識です。
「膝が痛くて階段が登れない」「階段を降りる時に膝が痛む」という方の多くが正しく膝の痛みの原因を認識していないので、骨や軟骨に原因があると勘違いして、日常生活の中で無意識に膝をかばい「内側広筋」や「外側広筋」を痛めているケースが多くみられます。
膝が痛い時の改善策
膝を痛めてしまう要因は、普段あまり運動していない人が長時間歩いたり、十分な体操を行わずに登山したり、スポーツすることにあります。急に膝に負担がかかると炎症が起きて膝を痛めます。こういった場合は痛みを感じた時点で安静にして患部をしっかり冷やしてあげましょう。
膝の痛みは膝を支える「内側広筋」」や「外側広筋」を鍛えるスクワットなどのトレーニングをしたり、姿勢改善や体重を落とすことでも改善することができます。
当院ではイオンシートという商品も用いています。長年、膝の痛みで悩んでいた患者さまからは貼ったその日に、「これまでの苦労が嘘のように痛みが改善した」と喜んでもらえています。
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