
湿布を貼っているのに、痛みが改善しないことってありませんか?病院に処方された湿布でもほとんど効かない、痛みが引かないということがあると思います。
今回のお話は、湿布を貼っても効果が感じられず、腰痛が消えずに仕事に支障をきたしていたKさんが、痛みをアッという間に改善した体験談です。
先日、私の処置を受けて元気になってから当院のファンになってくれているSさん(40代女性)から電話が入りました。
「今建設の現場の事務所で働いているんですけど、現場監督をしているKさんが『腰が痛い』『湿布が効かない』と言っているので一度診てもらえませんか?
ただ、Kさんは現場が忙しくてなかなか診察に行けないみたいなんです。出張診察なんてして頂けないでしょうか?」
ということでした。
出張による診察は行なっていないのですが、ちょうど現場が家から車で30分くらいの場所だったのと、Sさんにはこれまでたくさんの方を紹介して頂いていたので出張診察に行くことにしました。
現場は工業団地の一角にありました。体育館2つくらいの大きな建物が建っており、聞くと、新聞社の新しい印刷工場とのことでした。
大手ゼネコンで現場監督のKさん(38才)に挨拶したあと、ちょうどお昼時ということで空いた会議室を借りて診察を行いました。
症状を確認すると腰痛がひどく現場を歩き回るのも辛い状態だそうで、一度病院にて検査を行ったところ、椎間板ヘルニアと脊柱管狭窄症との診断を受けているとの事でした。
早速痛んでいる部分を確認しなが処置を行うと、本来Kさんが痛いと言っていた腰だけでなく、左側の腰からお尻、太もも、ふくらはぎと足首まで痛みがあることがわかりました。
実際に痛む部分というのは身体の中でいちばん痛い部分を強く感じるため、順番に処置をしていかないと痛む箇所全てを見つけることはできません。
また、その全てに処置を行わないといつまで経っても痛みの根本が解消されないため、長続きしてしまうというわけです。Kさんが腰に湿布を貼っていても効かないと思ったのは、これらの理由があるからです。
痛む箇所全てを確認しながら処置を行った直後に歩いてもらうと、Kさんは少し驚いたような顔をしながら「あれ?痛みがなくなりました!」「足がすごく軽くなりました」と言いました。
正直、KさんはSさんの話をあまり信用していなかったようです。確かに、「シート貼るだけで痛みが消える」などという事はすぐには信じられないのが普通です。
Kさんの痛みは椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症が原因ではなく単純に筋肉が痛んでいる状態だという事を説明したあと、
比較的軽症だと1回で痛みが起こらなくなりますが、痛んでいる状態が激しいと痛みが戻ってきて2~3回治療が必要な場合もあります。軽症か重症か筋肉の損傷状態はレントゲンやMRIで分からないので誰も分りません。痛みが戻るかどうか様子を見て下さい。
と説明しました。
Kさんは1週間後、何とか時間を作って今度は当院に来てくれました。実際に治療を受けて症状が変わることを理解してくれたようです。
2回目の治療をしたあと、Kさんに少し話す時間をとってもらいました。
というのも、Kさんは現場監督の仕事なので体を酷使するような仕事はしていないと思い、腰から足にかけて筋肉の痛みが発生しているのはなぜなのかが気になったためです。
仕事では確かに体を酷使するようなことはしていなかったようですが、話を聞くとゴルフを最近はじめたということでした。
おそらく原因はゴルフにありそうです。ゴルフは下の画像のような形で身体を動かすため、フォームが定まっていない初心者の方ですと画像のように痛みが発生すると思われます。みなさんもゴルフをされる際は十分に注意してください。
腰痛に湿布が効かないと嘆く現場監督のKさん

病院から処方された湿布が効かないので、常に痛みに耐える日々…

椎間板ヘルニアとは
椎間板ヘルニアとは、背骨の中でクッションの役割を果たしている軟骨(椎間板)が変性し、組織の一部が背骨から飛びだすことをいいます。
主に普段の姿勢や加齢から引き起こり、遺伝的要因もあると言われています。
脊柱管狭窄症とは
脊柱管狭窄症(せきちゅうかんきょうさくしょう)とは、背骨の中を通る神経の通り道(脊柱管)が、椎間板の突出などで圧迫を受け狭くなる症状のことを言います。
椎間板ヘルニアが引き起こす症状としてよく挙がります。
病院からは湿布とコルセットによる装具治療をすすめられているのですが、湿布が効かないためそこまで痛みが引かず、常に痛みに耐えながら仕事をしているということでした。
湿布が効かない理由は、痛む部位全てに処置していなかったから!

湿布が効かないのであれば当院の処置も効かないと思っていたKさん、実際に処置してみると…

湿布が効かなかった痛みの原因はゴルフ?ゴルフは筋肉が痛む箇所が多い!

