首から肩にかけて痛い場合の原因
肩から首にかけての痛い部分を確認していくと、下の写真のような状態になっています。
《首や肩の痛い部分を確認しながら、痛い所にパッチを貼った状態》
上の写真と肩や首の筋肉がどうなっているか比較すると、、痛みの原因は肩は「肩甲挙筋」という筋肉であり、首は首の付け根にある「頭半棘筋」に起きている事が分ります。
首から肩にかけて痛い時に考えられる症状
人によって痛みの程度は違いますが、首の後ろ側から肩にかけて慢性的にダルさや筋肉が張っているような痛みは感じる原因のほとんどは『肩こり症』です。また、65歳以上の方で首から肩にかけての筋肉に強いこわばりを感じるという方。特に朝起きようとすると首から肩が痛くてスッと起きれない。という方は、『リウマチ性多発筋痛症』の可能性もあるので60歳を超えている方の首から肩の痛みには早急に対処することをオススメします。
「所詮は肩こり。」と首から肩にかけての痛みを放置していると、肩周りの痛みだけではなく慢性的な頭痛を引き起こすこともあります。頭痛のように脳へダメージが発生してしまうと取り返しのつかない大きな病気に繋がることもあるので、もし肩コリと頭痛が同時に感じるようであれば「疲れてるのかな?」「薬飲めば大丈夫」と甘く考えずに、なるべく早く近くの病院で診てもらいましょう。
首から肩にかけて痛い原因【肩こり症】
腰痛と並び日本人の多くが悩まれている肩こり(正しくは肩こり症)。厚生労働省の調査によると体の悩みとしては女性では1位、男性では2位という結果もあります。では、なぜ首から肩にかけてダルさや痛みを感じるのでしょうか?一般的な肩こりの原因は『筋肉の酸欠』によるものがほとんどです。腕や肩の使い過ぎ・運動不足・猫背などの姿勢不良・睡眠不足などが続くと首や肩の筋肉に疲れが溜まり、筋肉に酸素を運ぶ血液の流れが悪くなります。
血行が悪くなると筋肉に酸素が行き届かず、筋肉に乳酸や老廃物が溜まり炎症を起こして痛みとして現れます。そうならない為にも猫背が癖になっている人は日頃から正しい姿勢を意識する、腕や方の筋肉をつかうデスクワークなどの作業をしている人は定期的に肩を回して筋肉をほぐす。など、ちょっと気をつけるだけでも肩こりの予防・改善につながります。
首から肩にかけて痛い原因【リウマチ性多発筋痛症】
リウマチ性多発筋痛症とは肩や腰に痛みを感じる炎症疾患です。50歳あたりから発症する可能性が高い症状ですが特に65歳くらいの方が多く発症されます。男女比は1:2と女性の方が男性に比べ2倍も多く発症する可能性が高い病気です。症状としては肩や腰周りの筋肉や関節の痺れや痛み、筋肉のコリ。他にもダルさや食欲の低下、微熱などの症状も合わせて発症することもあります。慢性的な症状ではなく夜中、急に発症して朝は肩もあげれなくなり、寝返りをうつこともできなくなるのも特徴です。
夜中寝ている時に肩が動かしにくい、朝起きる時身体の筋肉が動かしにくいなどの症状が診られる場合はリウマチ性多発筋痛症を疑った方がいいでしょう。
首から肩にかけて痛い肩こりに!
筋肉の疲れが原因で肩こりに悩んでいる方は仕事や家事の合間、休憩中などに首や肩のストレッチを行い筋肉を緩めることで血行がよくなり首から肩にかけての痛みを軽減することができます。いくつか簡単なストレッチをご紹介するので、ぜひ患部に痛みが感じない範囲で行ってみてください。1、首を前後左右に倒すストレッチ
これは座った状態でも立った状態でも行うことができるストレッチです。座ってやるときも立ってやるときも背中が丸まらないようにだけ注意してください。やり方はとても簡単で、背中をのピンっとまっすぐ伸ばした状態で肩を動かさないように注意して首を前にゆっくりと息を吐きながら倒していきます。このとき首の付け根あたりが伸びているのがわかると思います。
5秒ほどしたら口が開かないように注意して、首を後ろにゆっくりと倒していきます。これを前後2〜3回行います。前後の運動が終わったら同じ要領で右、左と首をゆっくり倒して首の横の筋肉もほぐしてあげましょう。
2、肩周りの筋肉をほぐすストレッチ
肩周りの筋肉は色々な角度に動かしてあげることで全体的にほぐすことができます。決まったストレッチだけではなくいくつかのストレッチを合わせて行うことでより肩周りの筋肉をほぐすことができます。肩のストレッチその①
片手を横に向け、反対の手で横にした手のひじを体のほうに引っぱるようにします。この時、勢いよく引っ張るのではなく息を吐きながらゆっくりと肘を引いていくことで、縮こまった肩の筋肉がグーっと伸ばされ血行促進に繋がります。
肩のストレッチその②
頭の後ろで手を図のように組み、ひじの上に置いたほうの手を横に引っぱります。肩の筋肉がガチガチに固まっている人は少し大変かもしれませんが、そういった方は入浴中やお風呂上がりの筋肉がほぐれている時に行うといいでしょう。手を組みかえ反対も行います。
肩のストレッチその③
背筋はまっすぐのばしたままに両手を胸の前で組んで、手のひらをぐるりと外側に向け、そのまま前へグーっと押し出します。肩甲骨が開いているのがわかると思います。息を吐きながら10秒ほどゆっくりと2〜3回行ってください。
首から肩にかけて痛いという方は正しい姿勢を意識する。日頃からストレッチを行い筋肉の柔軟性を取り戻すことで痛みを軽減できます。ストレッチできないほど筋肉が凝り固まっているという方はお風呂に入って体を温めるのもいいでしょう。
また「ストレッチができないほど首から肩にかけて痛い!」「整体やマッサージを受けても痛みがよくならない。」という方は首から肩にかけて痛い場合はコチラですの記事でより詳しい解決方法も紹介しています。ぜひこちらもご覧ください。