レントゲンに写らない足の痛み
本日、『足の指が痺れる』と相談があったので足の痛みや痺れの治療についてお話しようと思います。実は意外と悩んでいる方が多い足の痛みですが、そのほとんどが次の4つのいずれかの症状に当てはまります。
足の痛みの症状①足の指が痺れる
足の痛みの症状②足の裏や土踏まずに違和感や痺れがある
足の痛みの症状③足の甲が痛む
足の痛みの症状④足首が痛む
中には「かかとが痛い」という方もいらっしゃいますが、かかとが痛む場合は骨に異常がある可能性(骨粗しょう症などの病気)もあるので、まずはレントゲンを撮って骨に異常がないか診てもらったほうがいいかもしれません。
足の痛み全般に共通することなのですが、足の痛みを解決しようと思い病院に行ってMRIやレントゲンを撮っても、異常が見つからなければドクターから相手にされず、湿布や痛み止めなどの一時的な対応で済まされてしまうのが現実です。
それは痛みの原因が骨ではなく筋肉にあるためレントゲンでは判断できないので正直仕方ないところもあります・・・。しかし、当院ではこのようなレントゲンでは原因がわからい足の痛みの症状もこれまでいくつも改善してきた実績があります。
今回、久しぶりに足の痛みで相談を受けたので先ほど紹介した4つのパターンに分けて、それぞれの足の痛みの原因と改善方法をご紹介していきます。
足の痛みの症状①足の指が痺れる
足の痛みで多いのは足の指に痺れや違和感を感じて相談に来られる方です。特に年配の方が足の指に痺れや違和感を感じて相談にくる傾向があります。
実際に違和感を感じる足の指の周りを親指で押して(押圧)みるとわかるのですが、痛みを感じるのは・足の指の付け根・足の指の関節部分・足の指の先端部分です。とくに多いのが足の指の関節部分の痛みです。
足の指の関節部分に違和感を感じる人は、足の指を動かす腱(けん)がこれまでの生活で酷使してきた結果、傷んでしまい炎症を起こしているケースがほとんどです。腱も体を動かす筋肉の一部なので歳を重ねるごとに筋力が落ちていくように腱も傷みやすくなります。
足の指の腱が炎症を起こしている場合は、上の写真のようにイオンシートを3枚分くらいに切ってぐるっと関節に巻くようにして貼ると、個人差はありますがほとんどの方が貼った1、2分後で痛みが改善していきます。
足の痛みの原因②足の裏や土踏まずに違和感や痺れがある
足の裏や土踏まずに違和感や痺れを感じるという方も、先ほどの足の指の痺れと同様に高齢の方に多くみられます。こちらも押圧して痛いところ確認すると写真のシールが貼ってあるところに痛みが見つかります。筋肉図を見るとわかるのですが、こちらの患者さんの場合は足の裏の筋肉に原因があることがわかりました。実際に押圧して痛みを感じるところを中心にイオンシートを貼ったところ、貼ってから1、2分で「半年以上悩まされていた足の裏の痛みが嘘みたいに改善された!」と、数分前まで眉間にシワを寄せて疑っていた様子から一転。驚くほど表情が明るくなったのが印象に残っています。
足の痛みの原因③足の甲が痛む
足の甲が痛むのにMRIやレントゲンで何も異常が見つからない場合も筋肉に原因があると考えられます。足の甲はゴツゴツしていているので、「筋肉なんかないんじゃないんですか?」と質問される方も中にはいますが、押圧してみると指と指の間に痛みが見つかります。
筋肉図をみてもらうと分かりますが、足の甲には足の指を動かす筋肉があります。つまり、「足の甲が痛い」という方はこの筋肉が痛んでいるということになります。
ゴツゴツとしていて骨しかないイメージの足の甲ですが、実際にはこのように足の甲にも筋肉は存在しているのがわかったと思います。写真のように足の甲の筋肉の部分にイオンシートを貼ると「傷みが改善した!」という方がほとんどです。
足の痛みの原因④足首が痛む
足首やくるぶしに痛みを感じる人の多くはスポーツをされている方、またはスポーツをされていた方に多く見られます。今はスポーツをしていなくても現役の時、足首を怪我した経験がある人は歳を重ねていくと痛みを感じるようになります。
こちらも押圧して痛みを探すと写真のように痛みが見つかります。これは足首やくるぶし周りの筋肉や腱が痛んでいる状態です。
患者さんには、シートを痛みの感じる箇所に貼ってから歩いてもらうのですが、ほとんどの方が「足首(くるぶしの周り)の痛みが改善した!」と瞬間的に痛みが改善されたことに驚かれます。
このように「足の痛み」は、病院でMRIやレントゲンを撮っても異常が見つからず、医者に相手にされないことが多いです。しかし、押圧して原因が筋肉にあるとわかれば対処することもできます。